県内各地に越冬のため訪れるクイナ類で、全身黒色でクチバシや額(ひたい)が白っぽく、よく目立ちます。
県内には同じクイナ科のバン(方言名=クミラー)が留鳥としてすんでいますが、オオバンはバンよりひとまわり大きく、バンのようにわきに白い斑紋(はんもん)が出ないことで識別されます。
主にダム湖や池、河川などに生息し、水にもぐるのも得意です。それは足指の形が他のクイナと異なり、ヒレ状になっているからで、そのおかげで泳ぐのも上手です。
「キョン、キョン」とかん高い声で鳴き、ほとんど水上で過ごします。エサは主に水草や水辺の小動物などです。
村内では比謝川沿いなどに数少ない冬鳥として渡来し、しばしば目撃されます。
文・・県立博物館学芸員
嵩原建二
読谷村文化協会(岳原宜正会長)では、「ゆかる日・まさる日・さんしんの日」の趣旨に賛同し、三月四日「読谷村文化協会におけるさんしんの日」を行いました。
この催しは今年で六回目となり、三線の始祖・赤犬子ゆかりの地である本村では、第一回より主体的に取り組んできました。
赤犬子宮では、楚辺区のご協力を得て御願を行った後、正午の時報を合図に会員四十人による「かぎやで風」の演奏が奉納され、その音がラジオを通して県内外に流れました。また、奉納舞踊として「稲まずん節」(津覇澄子琉舞練場)、「柳」(金城末子琉舞道場)の二題がおごそかに演じられました。
午後二時から南海王国「琉球の風」に場所を移して、総勢百人の会員による三線・琴・太鼓・笛の演奏や「むんじゅるー」(中村幸子琉舞道場)「高平良万オ」(稲嶺末子琉舞道場)、「加那よー天川」(普久原千津子琉舞練場)の舞踊などが披露され、琉球古典芸能を満喫する一日となり、その場を訪れた観光客も興味深く見入っていました。
また、JAゆいな読谷支所南部出張所では、女性部三線学級の皆さんが、キビ刈りに頑張る農家への激励の意味を込めて三線を響かせました。
一方、村役場庁舎では村文化協会の催しに呼応して、始業・終業のチャイムと同時に「かぎやで風」の音曲を流し〝三線どころ読谷〟をアピールしました。
文□ 読谷村文化協会書記
仲宗根求
2月の村人口※表のため原本参照。