読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1998年4月発行 広報よみたん / 5頁

(無題)

※全文の一部は4ページにあり。

(2)産業経済の振興に関する施策
①農業生産基盤の整備と地域農政の推進
 平成七年度から一部供用が開始された県営、団体かんがい排水事業は、平成九年度で渡慶次地区、萩川地区、西部連道地区が完了しました。この間、本事業の推進に当たっては国、県、地元関係者の協力によって進めてまいりました。
 本年度も引き続き波平地区、座喜味地区、宇座地区の各ほ場内での管水路・散水施設整備を実施致します。
 高志保地区における新たな住宅用地の創出を主とする生活環境の整備と農業基盤の整備を一体的に実施するため推進してまいりました県営担い手育成畑地帯総合整備事業は今年度より工事着手となります。
 瀬名波地区集落整備事業は瀬名波・宇座・長浜地区での農道や集落道等の整備をはじめ長浜公民館前広場を農村公園として整備を進めます。
 水環境整備事業では長浜ダム下流の河川整備や修景施設の整備を行い長浜ダム上流についても具体的な整備を推進してまいります。
 農道舗装工事につきましては、今年度は渡慶次地区内で農道の整備を行います。
 第六次海岸整備5ケ年計画(平成8年~平成12年)における海岸保全施設整備事業(農林省所管)は渡具知地内において泊城公園とともに整備を推進してまいります。
 農村地域の総合的アメニティーの向上を図り農村の総合的計画的な整備の推進のための「読谷村農村総合整備計画」を受け今年度はその推進実施計画の策定に取り組んでまいります。
 又、本村は安定的農業経営と後継者の育成確保を図るため、JAゆいな、中部農業改良普及センター、県農業試験場、農業委員会等の農業関係団体との連携のもと、農業振興策を展開しているところであります。
 今年度も引き続き生産性の高い自立的農業経営体の育成強化をめざしてまいります。
 サトウキビについては品質の向上、農作物の受委託、土づくり、病害虫対策及び優良種苗の普及と機械化の推進、それに伴う間作としての野菜類の栽培普及に努めてまいります。
 又、小菊、メロン、紅イモの生産につきましても農業基盤の整備に伴い着実に生産量の増加がみられます。今後とも栽培技術の確立、品質の向上を図りつつ、後継者の育成確保のため引き続き農業後継者育成金等の活用を図ってまいります。
 畜産業につきましては今年度も引き続き関係機関と連携のもと、優良種畜導入助成、防疫対策、環境対策をはじめ、飼養管理技術及び農業経営技術の向上を推進してまいります。

②商工、観光及び水産業の振興
 本村の商工業者の経営基盤の確立には今後とも指導体制の強化が必要であり、今年度も商工会への助成を行うとともに地域活性化事業に対し支援し、融資制度の効率的な運用を図り、村内中小企業者の経営基盤の強化と経営力の向上を図ってまいります。
 又、地場産業振興のための「第11回ユンタンザ産業フェアーむら咲まつり」を今年度も引き続き支援してまいります。
 観光振興につきましては、本村のもつ自然環境、歴史・文化、伝統工芸芸能等豊富な観光資源を活かした特色ある観光地形成を推進するとともに県及び村内外の観光関連業者と相提携し、残波まつり、読谷まつりや春季実業団ソフトボール強化リーグなど観光・スポーツイベソトを開催し県内外からの誘客に努め観光振興を推進します。
 伝統工芸の振興につきましては、関係者の自助努力はもとより、県、村の支援によって読谷山花織事業協同組合の生産高は順調に推移しております。
 今年度も組合の経営基盤の強化を図るため販路開拓事業や後継者育成事業等を支援してまいります。
 本村のヤチムン(陶芸)はヤチムンの里を中心に村内各地に40余の窯元を有し県内最大の産地に発展し、新たにガラス工芸も地場産業として定着してまいりました。今後ともヤチムン、ガラス工芸の振興を図るため関係者と連携し生産、販路の拡大等を促進してまいります。
 水産業の振興につきましては、本年度も定置網漁業の促進と養殖漁業の生産の拡大に努め、読谷村漁業協同組合が策定した地域漁業活性化計画の諸事業を支援するとともに村民共有の財産である「豊かな海」をめざし、昨年設置致しました「読谷村海岸海域の保全利用計画審議会」の下、海のルールづくりと人材の育成に取り組んでまいります。

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