読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1998年9月発行 広報よみたん / 16頁

鳳ホールの緞帳に『読谷の炎(ホムラ)』 「収蔵品展」・「新収蔵品展」~美術館・民俗資料館~ 7月の村人口 人口:35,903人(+32) 男:17,935人 女:17,968人

 先に、(仮称)読谷村文化センターに架かる緞帳デザイン原画を広く村民に公募(平成10年2月~3月)を催しましたが最優秀作品が決まらず、改めて本士大手の緞帳制作メーカー4社によるデザイン原画コンペを行ない、7月27日、同建設推進委員会によって選考会が開かれ、その結果、株式会社丸昌の作品『読谷の炎』が同大ホールの緞帳として決まりました。
【作品要旨(コンセプト) 】
 原画制作にあたり、読谷村の歴史・文化・伝統そして村民万人が願う平和をテーマに緞帳として明るく装飾豊かに表現しました。
 内容としては、画面構成を大胆な縦縞上に区切り、力強さと変化を強調し、銀箔の横縞にて画面を安定さすとともに装飾性を高め、その中に読谷村の歴史・文化・伝統(座喜味城跡・残波大獅子・やちむん・蛇味線)を象徴的に図柄にて構成し、虹彩色にて明るく装飾豊かに現し、そして画面中央には燃える炎を描き、登り窯の炎を示すとともに平和を願う読谷万人のエネルギーに替えて表現しました。また上部下部の流線にて読谷を渡る風と恵み多き海を現し画面素地の盛り上げ変化とともに緞帳に変化・リズム感・重量感を表現しました。総じて、ホールを彩る緞帳として明るく夢多き表現を心掛け、半具象的表現にて多様性ある緞帳を目指し、広がり、伸びやかさ、リズム感を重視し虹彩色にて夢□・愛・和を、ベース地の銀色にて、無限、創造、燃える炎にて平和を願う村民のエネルギーを表現し画題”読谷の炎“として制作しました。

 8月8日から9月27日を会期に、読谷村立美術館と読谷村歴史民俗資料館で「収蔵品展」(工芸の部)・平成九年度分「新収蔵品展」が開催されました。
 今回の前期収蔵品は、美術館開館以来毎年収蔵した作品の中から、読谷山花織と陶芸部門では壺とガラス工芸が展示され、花織の収蔵作品は、毎年行なわれる村まつり展示会と県指定無形文化財技能保持者や通産大臣指定読谷山花織工芸士による作品を展示し陶芸は人間国宝の金城次郎氏をはじめ個性豊かな作品を展示するとともに、涼しさを呼ぶガラス工芸作品(90作品)が紹介されています。
 また、資料館では、平成9年度中に寄贈され、あるいは購入した「新収蔵品」も展示され、昔懐かしい家具や民具などが紹介されています。
 同展は9月27日まで開催されています。

※7月の村人口は表のため原本を参照すること

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