山に乏しく河川が未発達な中南部園にあって、読谷村は山-川-海の一体的な自然に恵まれた地域です。読谷岳から多幸山・座喜味城跡へと続く山地を、北風を遮る読谷村全体の抱護とし、また東の丘陵山地はその広さから多様な動植物が生育する自然的地域として、山地全体の保全を図ることが重要です。』
この山地に育まれた長田川と長浜川は、地表水の僅かな沖縄にとって貴重な水源であり、集水域の保全とあわせて、その水の有効利用を図ります。
またこの両川が流れ込むサンゴ礁海域は、海生生物の再生産の場であるとともに、自然度の指標でもあり、山-川-海と連続した海域保全を基本としています。
本村の自然は、山(読谷岳・座喜味城)→川(長浜川・長田川-比謝川)→海(サンゴ礁海域)を結ぶ水環境と対応する緑の環を形成しています。山と川と海とが連携する緑の保全、水の浄化と管理により、ニライカナイからの吉を迎えるにふさわしいイノー(サンゴ礁海域)と川の回復を図るものとします。
①海洋レクリェーション等の海域撹乱の防止
②養浜による自然海岸の回復
③下水道整備の推進等によるイノーの保全
④広域的な河川浄化運動の推進による比謝川の浄化・保全
⑤緑地保全地区の指定及び住民参加による緑地等の保護