進貢船で中国との交易を先駆けた泰期。
三線歌謡の始祖・赤犬子。
先人達の知恵と勇気を誇りに今、村は活力に満ち溢れている。
優れた郷土の伝統文化を継承するとともに、新しい文化の創造と活力ある産業の発展を期し、あわせて村民意識の高揚、相互の融和と親睦をはかり「ゆたさある風水 優る肝心 咲き誇る文化や 村の指針」を目標にむらづくりをめざし、「第二十四回読谷まつり」(同実行委員会)が十一月七日、八日に行われ、まつりに両日で延ベ―二万人の人々が訪れ賑わいました。
初日は、村内小・中学校児童生徒による「団体演技」のほか「しまうた」、「太鼓・日舞の競演」、読谷高校ダンス部の「創作ダンス」などが演じられ、多目的広場では今回初めて、まつり闘牛大会が行われました。
夜は、総勢四〇〇余名の村内古典音楽愛好家による赤犬子琉球古典音楽大演奏会。
大ステージで琉球・三線歌謡の始祖「赤犬子」の魂が鮮やかに蘇り、華麗なステージが繰り広げられました。
最終日は、ちびっこ相撲大会やメンズゲートボール大会、こども会と老人会の団体演技、古堅中学吹奏楽部のマーチング、「受け継ごう、読谷(ふるさと)の心」と題して、子ども達が棒術や獅子舞、琉舞など多彩なイベントが披露されました。
また、夜は、ロマンと勇姿を再現する大交易時代の先駆者・泰期をモデルにした創作「進貢船」がまつりの壮大なフィナーレとして行われ、出演者と万余の大観衆が一体をなす大スペクタルロマンが繰り広げられました。
舞台では泰期の帰還を祝う祝宴となり、伝統芸能や空手演武、琉舞などが披露され、まつりのフィナーレとして未来への思いが熱気となりパワーが最高潮に達しました。