読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1998年12月発行 広報よみたん / 12頁

「からいもサミット」に琉舞で交流~読谷村文化協会~ 

 鹿児島県種子島西之表市のからいも伝来三〇〇周年記念事業が十月三十日~十一月三日、西之表市で開催されました。
 同記念事業に、読谷村文化協会が琉球舞踊を披露し、交流を深めました。長浜真勇団長外八名が参加。演目は四つ竹外七演目を披露。次々に繰り広げられる演目に観衆は感動し、会場と舞台が一体となり、参加者は南国の生命力を感じました。また西之表市は民俗芸能を読谷村で交流したいと話していました。

沖縄県読谷村の皆様へ
 西之表市がからいも伝来三〇〇周年の記念行事を行うについて、改めて琉球王の末孫、沖縄県民に対し深甚なる敬意を表します。
 当時、第一九代種子島主久基(栖林公)は、琉球王中山尚貞に懇願して一篭のからいもを贈られ下石寺の大瀬休左衛門に試作を命じ苦心の末に栽培を可能としました。これが、日本からいも栽培の初地とされています。
 からいもは、種子島に適した作物として今日まで栽培され、天変地異による災害にあっても、又食糧飢饉にあっても、命の糧として役立って参りました。そして、今三百年の「時」を越えて、古くて新しい食材としてその機能が見直されつつあります。又、この記念行事を行うにつき遠い縁を辿って琉球舞踊公演を御依頼申し上げましたところ、心よく御引受いただきました読谷村文化協会代表長浜真勇さん御一行様に対し深く感謝申し上げると共に広く沖縄県民に対して感謝のメッセージを贈ります。
 なお、これを機に沖縄・種子島双方の絆を深め、末永い交流ができますよう期待致します。
平成十年十一月三日
西之表市長  落合浩英

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