読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1999年1月発行 広報よみたん / 3頁

年頭の挨拶

 一九九九年の年頭にあたり読谷村議会を代表して謹んで新年の御挨拶を申し上げます。
 「村民の皆様あけましておめでとうございます。」

 1999年を顧みますと、大変慌ただしい一年でありました。1月に23年余読谷村の舵取り、船頭として読谷村の「ムラ」づくりに邁進してまいりました山内徳信氏が、村長へ七選出馬を表明したものの、大田昌秀県政の三役入りを乞われて後援会の皆様から「大田県政の支えになるべき」だとエールを送られて県出納長に就任が決まり、その後を受けて村長選挙と村議会議員の補欠選挙が3月1日に執行され、山内徳信前村長と20年間助役として頑張って来られた安田慶造氏が新村長として誕生し21世紀へ引継がなされました。
 新村長を迎えての、新年、吾が「ムラ」の懸案事項、課題解決に村長他役場職員一丸となって精励するものと期待致します。
 参議院議員選挙に続き、県下4市27町村に於いて統一地方選が行われ、本村にあっても、近年稀れにみる激戦で29人の立候補があり、お騒がせ致しました。当選されました22名の議員各位は、選挙の際の公的実現の為に向かう4年間村勢発展・村民の福祉向上のため頑張って戴くものだと思います。
 不肖私も再度議長に推挙されまして、議長職に就く事になりました。微力ではありますが、村勢発展・地域自治の振興の為に吾が村の先輩議員達が培ってまいりました「和而不同」の精神で、議会運営に当たってまいりたいと思います。
 村民の皆様のこれまで議会に寄せて頂きました御指導、御鞭撻をよろしくお願いいたします。
 十一月には選挙の年の総決算とも云うべき県知事選挙は、新人の稲嶺恵一氏の当選で山内徳信出納長は短命に終わりましたが、任期期間の頑張りは、マスコミにも紹介され、ミスター憲法は意気軒昂としておられる事に安堵し、「おつかれさまでした。」と申し上げます。
 自治の殿堂に続き文化の殿堂もその姿、偉容が表れつつありますが、工事も一時期、設計変更が原因で停止しておりましたがその後順調に進んでいる様なので今年の中頃には完成すると思われます。この施設を利用し、読谷発、沖縄発の素晴らしいアーティストの誕生を願いたいものです。文化の殿堂の完成を待つまでもなく、読谷発の若い「キロロ」の活躍は、吾が「ムラ」の誇りで、CD売り上げもミリオンセラーになり、NHK紅白歌合戦出場を果たして各種新人賞も獲得し、その快挙に村民も拍手喝采を送るものです。
 この様に若い世代が頑張って、それに融発されて、児童生徒も文武両道・文化面で古堅中学校のマーチングが連続して九州・全国と金賞を受賞し、体育面では、読谷高校男子ソフトボール、読谷中学校男女ソフトボール、野球、と喜名小学校は、環境面で県緑化部門特選、才能開発実践教育賞、ソニー教育資金入選の三賞に個人の部宮城運生君の沖縄県童話大会二年連続最優秀賞受賞は、吾が、「ムラ」の将来を担っていく後輩達が着実に育っており、将来の展望は、大変明るい要素があります。
 全国的な不況の嵐も吾が「ムラ」の明るい展望で吹き飛ばしたいものです。
 本村議会議員も改選初年で皆さん決意も新たに読谷の最重要県案事項であります読谷補助飛行場の問題解決に、国・県・村の三者連絡会を最大限に活かし、基地所在市町村連絡会とも連携をし、早期返還を目指してまいりたいと思います。
 私共議会も村民の皆様とカを合わして、村勢発展の為、諸問題解決の為頑張って参りたいと思います。
 役楊職員共々、私共議会へも村民の皆様の叱咤激励を戴きますことを申し上げ村民の皆様の御健康と御繁栄を祈念して年頭の挨拶と致します。

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