モミや栗、麦などの殻(皮)をむくための道具である。
上臼と下臼がかみあう部分は放射線状に刻まれていて、そこで摺りあわすようになっている。一人の時は取っ手をにぎり、二人の時は縄をつけて引きあって脱穀した。民謡の「稲摺節」を踊るとき、ニ人が二本の紐を引き合うしぐさがあるが、これは摺臼を引く動作である。
川魚やエビなどを捕る時に使う竹製の漁具。魚やエビが一度中に入ると篭の中から出られないように、篭の口に竹を編んで取り付けてある。
川の流れを利用するために尻すぼみの形にしてつくれている。以前は長田川や長浜川ではカニ、フナ、エビ、ウナギなどがよく捕れた。