村立歴史民俗資料館 戦前から伝わる身近なお守り 企画展「千人針とお守りの世界」
千人針を通して戦争の悲惨さを伝えようと、企画展「千人針とお守りの世界」(主催・読谷村立歴史民俗資料館)が11月7日~12月27日の会期で村歴史民俗資料館において開催されました。
展示されているのは、大阪在住の服装デザイナー森南海子さんの長年にわたって日本各地を廻って採集し、大切に保管していた「千人針」50点余。
千人針の意味として「千人の力を借りる」とか「ハーイのミーからヌキティチューン」と言って「針目のような(戦争)から抜けだして来る」と信じていた。また、5銭や10銭を布に縫いつける手法は「死線(4銭)を越える」「苦戦(9銭)を免れる」という意味と鉄砲の弾がお金にはじき命拾いするとされていた。
また、お守りとしての「千人針」について読谷村の60歳以上の女性から聞き取り調査を行った結果、70歳以上のほとんどの千人針を刺した経験があったことが分かりました。
千人針展と同時に、戦前から村内に伝わるティサージ(手巾)やヒザイナー(左縄)などの身近なお守りも展示されました。