老後も国民年金で安心
経済企画庁の調べによると、国民全ての世代にわたって将来に不安を持っている人が増えているようです。その中でも特に経済面で将来に不安を持っている人は十数年前よりも各年代層において増えているそうです。一方、老後生活の不安の解消のために重要な役割を果たすのが国民年金等の公的年金なのです。
将来に対する不安の二大要素は経済不安と介護不安です。中でも経済的不安、つまり老後の生活費に対する不安は、20歳代においては4割近くの人が不安を持ち、特に40歳代では6割近くにまで増えています。60歳代の方では4割近くにまで下がっていますが、間近に迫った老後を実感しての経験感からでしょうか。
公的年金はなぜ不安の解消になるのでしょうか。一般に人は就業期に得た収入の一部を貯蓄として貯え、それを退職した後の生活に充てます。しかし、人が何歳まで生きられるかは不確実であり、自分の予想した以上に長生きした場合には、個人の貯蓄だけでは対応することはできません。 仮に貯蓄から生じる利息だけで老後の生活を賄おうとすれば、かなり多くの金額を保有しなければならないでしょう。今の低経済成長において年間預金利率2%で計算しても、基礎年金相当分を受け取るためには4千万円以上の預金が必要であり、仮に1%ならば8千万円にもなります。夫婦ならその倍。これだけの資金を全ての人々が貯蓄することはできません。
公的年金の役割の一つは、いつまで続くか分からない自分の寿命に対応することです。このように、無期限に生涯にわたり年金を受給できる理由は、公的年金が世代間扶養の仕組みをとっているからです。
また、年金の実質的価値が目減りしないよう、毎年の物価の上昇に合わせて年金額が改善される仕組みとなっています。これこそが不安解消の基本であり、私たち現役世代が必ず公的年金制度に加入することによって安定的な保険集団を構成し、高齢世代の年金額の改善等に必要な財源を後代が負担しているからです。
よく考えてみましょう。国民年金のことを。
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