新垣勉 ふるさとで歌う!母と子のためのコンサート
新垣勉氏はふるさと読谷で「母と子のためのコンサート」と銘打って、そのテノールの歌声を披露しました。五月七日、村総合福祉センターホールに地元の瀬名波や福祉関係者、それに、他市町村から音楽ファン約五〇〇人を集めて開催されました。当日は立ち見のお客さんもでるほどの盛況で、会場ではその美声にうっとりと聴き入っていました。
新垣勉氏は、現在は東京に拠点を置いて世界的に活躍しているテノール歌手ですが、今回ふるさとに是非とも恩返しがしたいと実現しました。
新垣氏は昭和二十七年に瀬名波に生まれました。しかし、生後まもなく失明、不自由な中を県立盲学校を卒業、東京キリスト教短期大学、さらに西南学院大学神学部を卒業されております。幼い頃から歌が大好きで、その後、さらに武蔵野音楽大学声楽科を卒業、同大学院修了しております。現在、アメリカをはじめ日本全国各地でコンサートを開くかたわら、学校や施設などでも歌を交えた講演活動を開催し、多くの方々から好評を博しています。
安田村長は「もちろんその歌声も聞きたいのですが、なにより視覚障害を乗り越えこんなにすばらしく力強い人生を歩んでいる氏を見つめ、今後の皆さんの人生の糧にしていただきますよう祈念いたいます。」と述べられました。