平和映画祭・コンサート
平和創造展の最後のプログラムとして、七月十一日、総合福祉センタに一五〇人の村民を集め、「GAMAー月桃の花」の上映会及び海勢頭豊コンサートが開催されました。
GAMAは、米国二世ジョージが沖縄の祖母を訪ねる場面に始まり、終戦五〇周年事業「平和の礎」刻銘の名簿確認調査員との出会いの中で、基地の存在、小さな犠牲はやむをえないとする平和思想の相違、戦争及び基地被害の実態に直面するという物語です。
重い口を閉ざしてきた祖母、宮里房はあの忌まわしい戦争体験を話すかどうか仏前で思案し、喜屋武岬のコウモリガマへ行くことを決意する。
沖縄戦当時の友軍は、墓や壕から民間人を追い出し、砲弾の中を逃げまどう中、多くの犠牲者を出した。ガマでは防衛隊員より日本人になる絶好の機会と説かれ、民間人へも自決が強要されるが、「命ドゥ宝」と投降、「天皇陛下万歳」の叫び自決する兵士との間に明暗を分ける。
平和の礎には平成七年、二三四、〇〇〇人が刻銘され、宮里家の犠牲者三人の名が刻銘された。
上映後、安田村長は「ご自分の戦争体験にだぶらせたものと思います。この制作関係者に感謝申し上げます。多くの若い世代に是非見てもらい、沖縄戦を追体験してもらいたい。」と感想を述べました。