読谷村身体障害者協会結成35周年記念式典
結成三十五年目を迎え。七月二十五日に福祉センターに関係者一五〇人を迎え、祝賀会が開催されました。
山内嘉平会長は、「発会当時の初代会長喜友名文太郎氏を中心にその活動が開始されました。当時は戦後の荒廃と混乱の中からやっと抜け出し、落ち着きをとりもどした時期で、障害者を取り巻く環境はまだまだ厳しい状況でした。そんな中で、お互いが障害を乗り越え、自立促進が促されました。」と発会当時を振り返りました。
その後、功労表彰並びに感謝状の授与がありました。
功労表彰者 初代会長(故)喜友名文太郎 二代会長 福地蔡賢 三代会長 渡久山朝昌
また、活動資金造成と発展に貢献したとして、天久昭信、長濱勲、照屋亀一、長嶺安昌の各氏に感謝状が授与されました。
安田村長は、「協会結成以来からこれまでを振り返り、皆さんにとっても感無量で今日を迎えているでしょう。喜友名文太郎氏は、引っ込み思案で社会に出たがらない、同じ悩みを持つ者の組織化に奔走いたしました。
福地蔡賢氏は、障害者にも関わらず、共に健常者に負けない、社会参加を目指しました。この時期から障害者が積極的に各種行事・スポーツに参加する時代になりました。
渡久山朝昌氏は、読谷村の福祉問題を総括して、現在に引き継ぎ、その役割を十二分に果たしました。」と功労表彰者の業績を絶賛しました。
受賞者を代表して福地氏は、「表彰を受け、深く感謝します。当時は組織的な活動が立ち遅れており、社会の理解も十分でなく、組織づくりが困難であった時代であった。当時は社会福祉協議会も無かったので各字を巡り呼びかけたが、何度行っても四、五人しか集まらず、根気強く障害者の掘り起こしに努めました。」と当時を振り返りました。