嘉手納弾薬庫比謝・大湾・比謝矼返還地区地主会が設立
今年三月に返還された国道五十八号線東側の地主で組織する、返還地区地主会の設立総会が、九月二十五日に、中央公民館において地主一〇五人が参加して開催されました。
総会では、提案された規約や事業計画等が承認され、会長に宮城元信氏が就任しました。
今後は、跡地利用計画等について一九四人の地主と関係機関等で十分な話し合いを重ね、早期にその利用計画を策定、その実現に向け、共に邁進することが確認されました。
返還までの主な経過
◎昭和20年9月7日 軍事占領の継続として使用開始。
◎昭和26年5月1日 伊良皆・比謝・大湾に旧部落への居住許可が下りる。
◎昭和26年10月6日 比謝、大湾の旧1号線(現国道58号線)東側に建築された家屋が嘉手納弾薬庫の保安距離との関係で強制立ち退きされる。
◎昭和47年5月15日 本土復帰。9施設が統合され、「嘉手納弾薬庫」として提供開始。
◎昭和51年4月 国道58号線東側の返還予告通知を受ける。
◎昭和51年7月 返還反対要請活動により、国道58号線東側の返還が延期される。
◎昭和56年2月16日 久得~牧原線、都市計画決定
◎平成2年6月19日 日米合同委員会は、17施設23事案の返還合意。嘉手納弾薬庫国道東側部分445千㎡。
◎平成8年1月10日 読谷村軍用地等地主会より那覇防衛施設局長に対して返還延期等について要請。
◎平成10年7月22日 那覇防衛施設局による国道東、南西隅部分の返還説明会(中央公民館)が行われる。
◎平成10年8月28日 那覇防衛施設局へ返還延期要請書を提出。
◎平成10年11月19日 日米合同委員会で返還合意 39ha
◎平成11年4月26日 返還地主会設立準備委員会結成。
◎平成11年6月24日 嘉手納弾薬庫地区の一部(国道東部分1230㎡)土地引渡し。返還地内での六化クロム検出の沖縄タイムス報道。
◎平成11年7月14日 那覇防衛施設局より有害物質についての説明会(読谷村・準備委員会)を開催。
◎平成11年7月27日 「返還地区内における有害物質等が発見された場合の措置方に関する覚え書き」を読谷村長と那覇防衛施設局長とで締結。
◎平成11年9月25日 嘉手納弾薬庫比謝・大湾・比謝矼返還地区地主会設立総会。