沖縄の美術(1)
読谷村立美術館収蔵品より
「線彫魚海老文壺」
金城次郎作。1984年頃。高さ39・5㎝、口径13・5㎝、胴径23・2㎝。
作者の金城次郎氏(1912年~)は、那覇市出身。
1985年重要無形文化財「琉球陶器」保持者(人間国宝)に認定される。壺屋の伝統技法を守り伝えながら、独自の造形感覚をいかした素朴でおおらかな、力強い作風が高い評価を受けている。 この作品は、壺の豊かな形の上に刷毛目を施し、線彫りで魚や海老模様がいきいきと描かれ、呉須と飴釉、口の部分には緑釉が施され、金城次郎の代表的作品のひとつである。