新年あけましておめでとうございます。
読谷村長 安田慶造
輝やかしい「たつ年」を迎えるにあたり、謹んで年頭のごあいさつを申し上げます。
旧年中は村政運営に当たり、村民各位の深いご理解と格別なるご協力を賜り、衷心より感謝の意を表し御礼を申し上げます。
今年も村民福祉向上の為に精一杯頑張ってまいりますので、村民の皆様の変わらぬご指導、ご鞭撻を心からお願い申し上げます。
さて、昨年は文化面で二つの大きな喜びがありました。
ひとつは、村民が待ち望んだ文化の殿堂「文化センター」の開館であります。
新たな文化活動の拠点の誕生により、本村の文化活動がさらに発展するものと大きな期待を寄せているところでありますが、その運営にあたっては村民自身の主体的な取組みがなによりも大切だと考えております。村民各位の積極的な利活用を賜り、村民自身のセンターとして育てていただきますことを切に希望申し上げます。
もうひとつは、長年にわたり「読谷山花織」の復元と後継者育成にご尽力下さいました与那嶺貞さんの「人間国宝」認定であります。
これは、県内で4人目、本村から金城次郎さんに次いで2人目となるわけでありますが、全国3千余の市町村における104人の国宝認定者の中で、人口3万6千余の本村から2人もの人間国宝が誕生することは大変な名誉であり、復帰後これまで「文化村」を目指し、むらづくりをすすめてきました読谷村にとりましても大きな喜びであり、誇りであります。
次に、基地問題については、SACO合意に基づくパラシュート訓練場の移設が日米合同委員会で正式に決定されました。不可能とさえいわれた読谷飛行場問題でありましたが、一歩一歩ながら前進の兆しが見え、村政をあずかるものとして安堵しているところでもあります。今後は広大な土地の跡地利用という大きな課題に取組んでいくことになりますので、村民各位のなお一層のご理解とご協力を心からお願い申し上げます。
さらに、「嘉手納弾薬庫地区」、「楚辺通信所」の跡地利用地主会が結成され、今後は地主の皆様と共に村の将来を見据えた跡地利用の協議をより具体的に進めてまいりたいと思います。
さらに、旧スタジオパーク「琉球の風」の跡地については、昨年の3月定例議会において承認を得て、村が無償で譲り受けることといたしました。その後商工会へ管理委託をし、現在新会社「(株)読谷ククルリゾート沖縄」が東側施設にてレストラン部門の営業を始めているところであります。村としても、多額の費用を投じて整備されたこの施設を「村民の共有財産」との認識のもと、今後の展開に当たっては本村の地域経済活性化の新たな拠点として位置付けていきたいと考えておりますので、村民の皆様のご理解を賜り、積極的な利活用を心からお願い申し上げます。
本村の昨年そして今年の動きをいくつか述べてまいりましたが、いよいよ「2000年」という節目の時代へと移ってまいります。新しい歴史の門出が輝かしいものでありますよう、さらに皆様方の各方面での活発なご活躍とご家族のご健康、ご多幸を祈念申し上げ新年のごあいさつといたします。