年頭のご挨拶
読谷村議会議長 儀保輝和
2000年の年頭にあたり読谷村議会を代表して新年のごあいさつを申し上げます。
「村民の皆様 あけましておめでとうございます。」
2000年は、20世紀最後の年であります。21世紀に繋ぐ年でもあります。2000年については、コンピュータの誤作動問題が取り沙汰されて種々危惧される事もありましたが、各界各部門で検証がなされてどうにかクリアできるものと思います。
さて、1999年を顧みますと我がムラには多くの朗報がありました。本村の伝統工芸の柱の一つ(花織)が、重要無形文化財保持者(人間国宝)の誕生というすばらしい結果が出ました。
やちむんの金城次郎氏に次ぐ読谷山花織の与那嶺貞さんの今回の認定は、小さな村から2人も人間国宝の輩出という事で、3万6千村民の誇りであり若いそれぞれの後継者の皆様に夢と希望を与えるものであります。
我がムラの伝統工芸が全国に認められ、ますます盛んになる事を願いたいと思います。
かつて読谷村の基本構想のサブタイトルとして「21世紀の批判に耐え得る人間性豊かな環境文化村」をつくるというキャッチフレーズがありましたが、20世紀が終わる年にあり本村はまさに文化村の素地が整ったと言えるのではないでしょうか!
庁舎(自治の殿堂)に続き文化センター(文化の殿堂)も落成し、名称も「鳳ホール」とネーミングがなされ、今後このホールの利活用で本村の文化活動が更に活発に展開される事を願いたいと思います。プレオープニングとして小中学生の発表は、我がムラの後継者達が健在な事を証明してくれました。組踊りの「執心鐘入り」は、大人顔負けの口上・演技を見せてくれました。感激致しました。組踊り上演のときのバック幕(紅型)にも感激を致しました。人間国宝の玉那覇有公先生の作品でした。これも我がムラの宝物です。
柿落しは、古典の調べにキロロの二日間のふるさとコンサートで花を添えてもらいました。キロロの今後の活躍を期待したいと思います。
長年の活動が認められて渡慶次獅子舞クラブが博報賞を受賞し、地域の伝統芸能を受け継ぐ子F供たちに自信を与えてくれました。読谷高校はソフトボール男子がインターハイ準優勝という成績を残し、古堅中学校マーチングバンドは県・九州・全国と金賞を受賞しました。伝統校の面目躍如とすばらしい成果を残した陰には父母の皆さんの協力があったればこそだと思います。また本村の児童生徒の頑張りの陰には各種団体の皆さんの頑張りに融発されているのではないかと思います。
喜名、座喜味、大木に次ぎ大湾婦人会が、建設大臣表彰を受け、我がムラの環境美化が評価を受けております。
老人クラブの頑張りも特筆すべきものがありました。比嘉房雄氏が中部地区代表として、県老連の大会で意見発表が行われ、沖縄一になられ、更に緑化功労で建設大臣表彰も受賞されました。
先輩の皆様の頑張りは、後輩達の良き指針として、目標として後輩たちへの教訓になります。これまで読谷のムラづくりにご尽力なされました皆様に報いるために第2回読谷村村民功労表彰で69人の方々に対して功労表彰が行われました。「ありがとうございます。」
台風18号は、記録的なノロノロ台風で雨風による被害は甚大なものがありましたが、その復旧作業に読谷村建設業者会の24社の皆様が積極的に協力なされました。ありがとうございました。
終りに、基地の整理縮小による返還軍用地(国道東側南西隅部分、楚辺通信所、瀬名波通信施設)の跡地利用をはじめ読谷補助飛行場の問題解決のため私共議会議員も頑張ってまいりたいと思います。
村民の皆様の叱咤激励をお願い申し上げ村民の皆様のご健康とご繁栄を祈念して、年頭のごあいさつと致します。
【確認済み】