読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

2000年2月発行 広報よみたん / 4頁

芸も多彩に婦人パワー発揮 華やかに演芸の集い

芸も多彩に婦人パワー発揮
華やかに演芸の集い

 第10回読谷村婦人会演芸の集いが12月5日に一部二部に分けて文化センター鳳ホールで開催されました。
 あいさつに立った安田村長は、「会場に入って超満員でビックリしました。2年に一度の演芸の集いですが、村民からこれだけの関心が寄せられています。どうぞ会場の皆さんを楽しませて下さい。」とあいさつを述べました。
 トップバッターとなった伊良皆婦人会による「かぎやで風」で幕が開きました。伊良皆婦人会は、新垣満子先生の指導のもと、自分のため字のためにと頑張ってきました。今後はサークル活動として伊良皆歌劇団を結成します。
 儀間婦人会は、曽根佐知子先生の指導により筋肉痛をおして「バリバリ音頭」を披露。
 大木婦人会は海邦国体を機に地域の美化活動に力を入れ、平成9年には建設大臣賞を受賞しております。婦人学級で津覇澄子先生の指導を受け「貫花」を披露。
 波平婦人会は婦人学級を取り入れ、押し花・日舞・料理・生け花などの講習会も持って楽しい仲間づくりを行っています。上地サヨ子先生の指導のもと「鶴亀節」を披露。
 瀬名波婦人会は「楽しい笑いのある婦人会」をキャッチフレーズにしており、伊覇琴江先生の指導のもと、「瀬名波泉ぬ浜」を披露。今回は竜宮城の話を瀬名波泉の浜としてうらしま太郎伝説をアレンジしたものでした。
 牧原婦人会では「自分たちでできることは自分たちの手や体、ジンブンを使ってやる」ことが目標です。今回は12人で幕開けのカリーをつけました。
 比謝婦人会は先輩の比嘉千代さんの指導のもと、「秋の踊」を披露。会員数は少ないのですが、比謝婦人会えりぬきの美人揃いです。
 大湾婦人会は「踊り汀間当」を披露。衣装も会員の手作り。この踊りは琉球王府時代の役人神谷と汀間村の美人マルミカナーとの恋物語が一種の物語歌として流行しました。
 楚辺婦人会は花城多鶴子先生の指導のもと「二才踊り」、「上り口説」を披露。地謡の方も4人の女性で臨みました。「上り口説」は首里城から那覇を出て薩摩までの船旅の次第を道行き口説として詠み込んだ曲です。
 座喜味婦人会は「松竹梅」を披露。今回は由緒ある座喜味の伝統芸能の一つ「松竹梅」を先輩の島袋安子さん指導のもとで12年ぶりに復活。
 渡慶次婦人会は前評判の高い「イサヘイヨー」を披露。渡慶次文化財保存会や与那覇昌治さん玉城安和さん大城得助さん与那覇眞一さんなどの指導のもと、練習を重ねてきました。渡慶次のイサヘイヨーは昭和8年から12年頃まで村芝居で盛んに演じられ、昭和15年に渡慶次出身の故新垣喜一氏が本歌イサヘイヨーをアレンジしたもの。
 喜名婦人会は伝統芸能の「南嶽節」を披露。これは戦前まで豊年満作を祝う席で踊られていたのを今回大先輩の松田ハルさん指導のもと復活することができました。
 長浜婦人会は「開門の舞」を披露。長浜まさ子先生の指導を受けた「開門の舞」は、新しく迎える世が幸せに満ちますように願いを込めて創作構成した舞踊です。
 演目最後のトリとなった都屋婦人会は「黒島口説」を披露。若妻の参加も多く一段とたのしい活動を展開しています。子育てまっさい中の若妻の会員が宇地原春枝先生の指導を受けました。
 さすが婦人会パワー一部二部とも会場は観衆で埋め尽くされ、演目が終わるごとにわれんばかりの拍手と指笛が鳴り響きました。
【校正済み】

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