第二〇回「読谷アンデパンダン展二〇〇〇」
読谷村美術館では、七月四日から二十九日の間、村の総合文化展「読谷アンデパンダン展二〇〇〇」が開催されました。
本展は、無審査、無表彰で展示されており、美を希求し、創造していく人間の向上心を掘り起こし、村民の芸術に対する意識を高めていく地域ぐるみの文化運動を追求している主旨で開催されております。
今年は沖縄サミットの開催と重なり、記念すべき展示会となりました。二〇回目を数えるとあって、プロ・アマを含めて出展者三〇〇人余が力作四〇〇点余を寄せました。
展示ホールには、絵画・書道・写真・押し花・手芸・紙粘土・陶芸・華道・盆栽・デザイン・染織・漆器・彫刻・ガラス等の作品が所狭しと展示され、そのバラエティーの広がりや層の厚さに、美術館を訪れた参観者を驚かせ、「次回は出品してみるか」との声も聞かれました。
七月二日には、オープニングセレモニーに引き続き、二〇周年特別講演会として、琉球大学名誉教授の安次富長昭氏による「琉球の文化~造形美の中の伝統と心」と題した講演があり、関係者ら六〇人余がスライドを通して、沖縄の造形美を学びました。安次富氏は、「沖縄の自然がウチナーンチュの大らかな感性や美意識を育てている」と説明。琉球建築様式、工芸、染織、日常道具の機能性等から沖縄の造形の妙と文化に触れました。