人間の鎖
嘉手納基地を二万七千人が包囲 読谷村から五百人参加
沖縄サミット開催を目前にした、七月二十日に嘉手納基地を人間の鎖で包囲し、反基地を訴えようと、嘉手納基地包囲行動(主催、基地はいらない人間の鎖大実行委員会)が実施されました。
この嘉手納基地包囲行動は過去に一九八七年と一九九〇年に二度の経験がありました。
この包囲行動は、各国首脳及び報道関係者がサミットに参加することを契機に計画されました。
基地の重圧に苦しむ沖縄の実状を世界に訴え、先の大戦で唯一地上戦を体験した沖縄に、更に戦後米軍基地のほとんどを押しつけられた沖縄から、不戦と基地縮小を願い、二十一世紀の平和発信のの悲痛な叫びを世界にアピールしました。
今回の包囲行動も三回実施され、午後三時の三回目に二万七千人の手により、極東最大の米軍基地で周囲一七・四キロの嘉手納飛行場が人間の鎖で包囲されました。
読谷村の包囲行動団は、嘉手納消防本部から西側に陣取り、額に大粒の汗を浮かべ、手に汗しながら基地包囲完成を願い人間の鎖をつなぎ続けました。三回目の包囲行動によってついに包囲の鎖が完成したとの知らせを受け、参加者から一斉に歓声が上がりました。