沖縄の美(10)読谷村立美術館収蔵品
「求不得苦ING」
与久田健一作。一九八四年年。キャンパスにアクリル。F五〇号。
作者の与久田健一氏は、読谷村生まれ。沖展や新象展で数々の賞を受賞。安田火災美術財団奨励賞展、安井賞展に推薦出品する他スペイン展やパリ国際美術展等へも出品。一九九五年沖縄タイムス芸術選賞大賞受賞。現在沖展会員、新象作家協会会員。(社)沖縄県美術家連盟副会長。シュールレアリズム(超現実主義)の影響を受け、フォト・リアリズムの手法で深層心理を追求し注目を浴びる。
この作品ほ、トロンプルイユ(だまし絵)の効果をねらった作品である。エアーブラシを使い、絵と写其を描いた絵が展示されているようすが描かれている。しかも実物そっくりに描かれ、空が壁になったり不思議な世界と「作品に手を触れて下さい」の注意書きなどそのパロディが観るる人を魅きつける。