読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

2000年10月発行 広報よみたん / 13頁

読谷の自然(53)鳥類【旅鳥】草原のセキレイ ~マミジロタヒバリ~(セキレイ科)

読谷の自然(53)鳥類【旅鳥】
草原のセキレイーマミジロタヒバリー(セキレイ科)

農耕地周辺や牧草地、埋め立て地など開けた草原地域で見られるセキレイ類で、秋季から冬季にかけて少数の群をなして飛来します。大きさは一八㎝でほっそりした体つきをしていて、薄い眉斑(びはん)が特徴的な鳥です。背中は全体的に灰色味のあるうすい褐色になり、枯れ草のある草原では目立たない保護色となります。
本種は草丈の低い草原などで尾羽を上下に振りながら歩き回り、昆虫類などをエサにしていますが、物音に驚くと胸を張るように立ち止まったり、電線や木立に飛び移ったりします。飛び方は他のセキレイ類同様、はばたきと滑空を交互に行う波状飛行を行い、鳴き声は「ビューン、ビューン」と二声ずつ鳴くことがあります。
村内では残波岬の草原地域と楚辺や渡慶次、渡具知などの海岸近くの草原で少数が見られることがあります。
    (沖縄県立博物館学芸員 嵩原建二)

利用者アンケート サイト継続のために、利用者のご意見を募集しています。