沖縄の美(11)読谷村立美術館収蔵品
苧麻地紅型両面二枚異型染着物「草花文様」
玉那覇有公作。一九九八年。丈一七九㎝、裄六八㎝。作者寄贈。
作者の玉那覇有公氏は、石垣市出身。一九九六年、国の重要無形文化財「紅型」保持者(人間国宝)に認定される。一九九八年紫綬褒章を受章。伝統技法を生かしながら現代感覚に沿った作品を多く生み出し、高く評価されている。
この作品は、苧麻地に、手間と熟練を要する両面染(生地表裏の型付)のあと、さらに草花の色が折り重なるように異型で染め上げたもので、玉那覇氏の考案した技法による貴重な作品である。