沖縄の美(13)読谷村立美術館収蔵品
KITARI
ウエチヒロ作。一九九四年。S一三〇号(一八二㎝×一八二㎝)。パネルにアクリル絵の具。
作者のウエチヒロ氏は読谷村出身。沖展や新象展で数々の賞を受賞する他、個展や国外の公募展等へも多数出品。一九九九年沖縄タイムス芸術選賞大賞受賞。現在沖展会員、新象作家協会会員。沖縄の伝統や精神性を表現し、独自の世界を築き注目を浴びる。
この作品について作者は、「古くから伝わる記号や文様を意識し、その文様を生んだ時代と人間の熱い思いを表現してみた」と述べている。ハジチ(入れ墨)や与那国の絵文字など琉球弧に伝わる記号や文様が巧みに構成され、鮮やかで気品のある作品となっている。