読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

2001年1月発行 広報よみたん / 4頁

新年明けましておめでとうございます 読谷村教育長 伊波清安

新年明けましておめでとうございます
 教育長    伊波清安

 ゆく年くる年、世紀をまたぐ 時の移ろいは 目にはさやかに見えねども 事の節目に希いをかける 人の心は永久に変わらじ。ことさら今年の年明けは、新しい年・新しい世紀を迎えるとあって、村民の皆様にもなんとなく良いことがいっぱいありそうな新たな夢と希望にもえておられることと思います。
 夢の実現のために、新年にあたって今一度自分の足跡を振り返り、足下をしっかり見据えて、未来への設計を確かなものにしたいものです。
 特に過ぎし百年は人類誕生以来の全歴史に匹敵する変化の激しい正規だったと言われております。科学技術や情報化・国際化は今なお日進月歩で進展しております。激痛・疼痛・陣痛の三痛と評された二十世紀も、無事過ごしてきたのですから、今年・今世紀は平和で豊かで心のなごめる社会にしたいものです。
 迎える世紀は、IT(情報化社会)・ハイテク時代になると予想されております。時勢に乗り遅れない為に、教育委員会でもその対応として学校教育や社会教育をとおして、情報の収集・整理・活用の仕方等について、強力に取り組んでまいりたいと思っております。幸いにも本村の両中学校にはインターネットが整備され、古堅中学校においては校内ランも引かれ、各教室から居ながらにして全世界への情報の発信・受信が可能であります。各学校や文化センターにも、その整備を予定しております。
 教育委員会の五課(総務・学校教育・生涯学習・文化振興・文化センター)の事業も村民のご理解・ご支援・ご協力のお蔭で、とどこうりなく進めることができ、実り多い成果をあげることができました。ちなみに、旧年中の主な実績をご紹介申しあげて感謝にかえたいと思います。
○村立図書館がオープンし、 一日平均約四五〇人の利活 用があること
○文化センターが開館し、N HK録画講演や県行事、村 民劇場等あるいは諸研修等 フルに有意義に活用され多 くの村民が参加したこと
○児童生徒の基礎学力が向上 し、達成度テストで県の目 標値を越えてトップの位置 にあること
○文化活動やスポーツ活動に おいて九州大会や全国大会 に多くの生徒を派遣し、良 い成積を納めたこと
○中学生の海外(アメリカ) ホームステイ(四人)が実 施できたこと
★座喜味城跡が世界文化遺産 に登録されたこと
 次に、教育委員会の抱える大きな課題について、今後のご協力を申し上げます。
 国の教育改革に伴い、学校教育の制度や教育内容の大幅な見直しが提起されております。まず、制度の見直しで地域と最も深い関わりのあるものに、学校評議員制の導入があります。「学校評議員制」は地域の意見を取り入れて、地域に開かれた特色ある学校にすることがねらいであります。評議員には地域の有識者の中から五名を限度に学校長が推薦し登用することなっております。
 教育内容の見直しについては、「総合的学習」が実施されます。これは他の教科と異なり、教科書もなく指導内容もそれぞれの教師に任されております。そのねらいは、ゆとりの中で、生きる力を育むということで、これまでの詰め込み知識偏重教育から、諸々のことを体験する学習を通して身につけさせるということです。そこで、この体験学習に当たっては地域の人材を広く活用することが求められております。
 科学技術の進展に伴い価値観も多様化し、社会の変化も激しい今日、従来のように学校・教師任せの教育では対応できない状況になってきます。心の教育を含めてこれからはなお一層、学校・地域・家庭・行政等の連携強化が求められてきますので、村民各位のさらなるご支援・ご協力をおねがい申し上げて、新年のご挨拶といたします。

謹賀新年
 教 育 委 員 会

教育委員長   喜友名正輝
教育委員    屋良 朝一
        池原美恵子
        知花 江美
教育長     伊波 清安
教育次長    上地 正一
教育総務課長  照屋 清健
学校教育課長  知花  晃生涯学習課長  池原 栄順
文化振興課長  名嘉真宜勝
文化センター課長長浜 真勇
美術館長    宮城 元信
ふれあい交流館館長
        山城 幸俊

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