三人目の読谷村名誉村民が誕生
各界で活躍した六氏が叙勲受章
十一月二十八日、「読谷村名誉村民章顕彰式典及び叙勲受章祝賀会」が約四〇〇人の関係者が参加して沖縄残波岬ロイヤルホテルで盛大に挙行されました。
この日、読谷村名誉村民章を受けたのは、読谷山花織の復興・発展と後継者育成に尽力されました與那嶺貞氏で、平成元年六月に名誉村民となられた元行政主席の屋良朝苗氏、陶芸で人間国宝となられた金城次郎氏に次いで三人目となりました。また、顕彰式典に引き続き、故名嘉山兼政氏(勲五等瑞宝章)、故上地文夫氏(勲五等瑞宝章)、知花繁治氏(藍綬褒章)、新崎盛繁氏(勲五等双光旭日章)、福地蔡賢氏(勲五等瑞宝章)、宮城栄雄氏(勲五等双光旭日章)の六氏の叙勲受章祝賀会が催されました。
式辞で安田村長は、「與那嶺先生で三人目の名誉村民です。先生は人間国宝として県内外において広く知られ、五〇年余途絶えていた幻の読谷山花織を復興させ、今では後継者として一五〇人の織子が育っています。その功績は全村民の誇りであり、これを村の歴史に永久に明記いたします。」とその顕彰を讃えました。
與那嶺氏は、「皆さんの支えにより、趣味でやってきました。今後も後輩の指導を続けて、もっともっと発展させていきたいと思います。」と受章の喜びを述べました。
祝賀会では、名誉村民の與那嶺氏や叙勲受章者の詳しい紹介、記念品・花束贈呈が行われ、玉城秀昭氏(村老人クラブ連合会長)の乾杯の音頭、伊波栄徳県議会議員の来賓祝辞があり、受章者を代表して新崎盛繁氏から各氏の戦後の功績と受章の喜びが述べられました。また、祝賀会ステージでは高志保区によるかぎやで風で幕が開き、津覇澄子琉舞練場、新垣満子琉舞研究所より琉球舞踊を披露し祝賀会に華を添えました。