~子どもは次代を担う家庭・地域の宝~
r読谷村学力向上対策実践報告会」を開く
「学習意欲を高め、基礎学力の向上を図り、心豊かなたくましい幼児・児童・生徒を育てる」、サブテーマにー行政・学校・家庭・地域社会の連携を通してーを実践目標に、読谷村学力向上対策推進協議会(長浜宗則会長)では、二月九日午後、「学力向上対策実践報告会(推進期間四年目)」を文化センター鳳ホールで催しました。
「知・徳・体」の調和のとれた幼児・児童生徒の育成を
会場には来賓を含め、村内各小・中・高の校長や教諭、PTA関係者ら約四二〇人余が出席する中、実践報告会では、家庭・地域教育推進協議会の金城スミ副会長の開会の挨拶の後、伊波清安教育長は「本村の学力は確実に向上している。小学校においては県の目標値をすでに達成し、県のトップクラスにいる。また、中学校においても確実に伸びている。今後も「学校・家庭・地域が連携をとりながら、具体的実践活動を通して生活リズム(あいさつ、ことば使い、躾等)の確立を図り、知・徳・体の調和のとれた人間の育成にみんなで努力しよう」と述べ、続いて安田慶造村長と村議会議員の仲宗根盛敏文教厚生委員長が激励の言葉を述べました。
その後、実践報告会では報告者全員がパソコン機器等を活用して報告を行った。まず知花晃事務局長による平成十二年度の実践経過・成果と課題を皮切りに、①幼稚園・小・中学校等連絡協議会、②家庭・地域教育推進協議会の各専門部からそれぞれの実践活動の成果と今後の課題などが提起され、推進期間四年目の実践報告会を閉じました。
【成果】①各小学校において、「共通実践七項目の趣旨」が定着し、各学校の課題に対応した、主体的、具体的、日常的な実践活動が展開されている。その成果として達成度テストや標準学力検査の結果が高い数値で推移している。
②「学習指導の工夫・改善」、「新教育課程への対応」に向けて、指導主事を招聘しての校内研修が活性化され、教職員の資質の向上に繋がった。
③朝の読書時間等の工夫・改善が図られ、計画的に継続して取り組まれた。その結果、読書冊数の増加とともに内容面の充実も図られてきた。
④平成四年度から継続実施されている「教育委員会の広報車による村内一斉のあいさつ運動」に呼応し、読谷村家庭・地域教育推進協議会傘下の各学校PTAなどを中心に、各校区内の通学路や学校周辺での「あいさつ運動」を展開している地域が増えている。
⑤両中学校の毎月定例「校区生徒指導連絡協議会」の活性化により、学校と地域諸団体の緊密な連携が図られ生徒指導上の課題解決に大きな成果があった。
【課題】(一)中学校における基礎的・基本的事項の定着状況は、小学校の伸びと比べて小さく、県の数値目標(四〇点)との差もある。その課題解決を図るため、「共通実践七項目」の趣旨理解とその実効性ある取り組みの更なる充実・強化が必要である。
(二)学校、家庭(保護者)・地域社会、行政三者の緊密な連携を図る。
(三)①教材・教具の工夫改善②週案への基礎・基本の明記(年間指導計画書の効果的活用)③実態に即した補習指導の実施など、教師一人びとりの実効性ある取り組みの一層の充実を図る。
(学校教育課 津波吉春)