読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

2001年3月発行 広報よみたん / 13頁

沖縄の美(16)読谷村美術館収蔵品 青彩扁壺

沖縄の美(16)読谷村立美術館収蔵品

青彩扁壺

 大嶺實清作。一九九八年。高さ二一㎝、口径四三・三㎝。
 作者の大嶺實清氏は名護市生まれ。一九六三年絵画グループ「耕」を結成、沖展奨励賞受賞など現代美術の分野で活躍。一九七〇年首里城北に「石嶺窯」を開窯。一九八〇年読谷村に工房を移す。
 一九八二年パナリ(新城島)で土器を焼成。中国、韓国、タイ国など各地で現地制作。一九八六年から九七年、沖縄県立芸術大学教授。一九九三年沖縄タイムス芸術選賞大賞受賞。作者は、「土はさまざまな顔を表す。風合いの違いはもとより、その一つ一つに強い個性を感じさせてくれる。私にとって土はすべてだといえる。原点への回帰かもしれない。」と述べている。土へのこだわりにより生み出された独創的な作品が高い評価を受けている。
 この作品は、量感のある形に、ペルシャンブルーで透明感のある釉調と側面の肌合いが、海水をたたえる礁湖を思わせ、みごとな景色を作り出している。

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