読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

2001年4月発行 広報よみたん / 10頁

育てジンブナー 二十一世紀の子ども達を育てるために ジュニアフォーラムinよみたん

育てジンブナー 二十一世紀の子ども達を育てるために
ジュニアフォーラムinよみたん

 青少年が目標を持って自主自立の精神を確立することと、育成者の激励や支援の在り方について、青少年育成関係者及び青少年が一堂に会し、考える機会を求めることを目的として二月二十四日に文化センター中ホールで開催されました。
 安田村長は、「中高校生が参加するフォーラムは初めての試みです。二十世紀は激動の時代でした。これから情報を駆使する時代になっていきます。しかし、あくまでもITは機械です。取り扱うのは人間です。人間の心は文化・スポーツ・地域活動・学習活動の中で培われます。EUとのインターネット交流も始めます。またホームステイ事業にもどんどん応募してください。」と激励しました。
 伊波教育長は、「現代社会はめまぐるしく進歩しています。そんな中でどう生きるか、自分たちの考えている本音を語ってください。また、個性も大切ですが利己主義では困ります。社会の先輩から意見を聞くことも大切です。会場の先輩方の指導方もよろしくお願いします。」と述べました。
 ディスカッションは、テレビ・ラジオでおなじみの玉城デニー氏がコーディネーターを務める中で進められました。壇上に上がった生徒たち一人びとりから、自分がやりたいこと、同世代に言いたいこと、大人に言いたいことがそれぞれ意見が述べられました。意見の内容は次の通りです。 
 やりたいこととして、地域の伝統文化を学びたい。老人に接するボランティアの機会がほしい。素敵な大人になりたい。との意見が寄せられました。
 また、同世代については、持ち前の明るさを大切にしてほしい。遊びたい世代だけど人に迷惑をかけないで、十八歳までは夜遊び等我慢してほしい。災害に苦しんでいる人もいるのに、なんでもあたりまえで感謝の気持ちがたりない。いじめで自殺する人がいるけど自分自身を見つめてほしい。身体に害になる酒・タバコ・茶髪はやめてほしい。校則は社会のきまりを守ることを学ぶためのもの。地域の歴史や文化に興味をもってほしい等、しっかり同世代を見つめている様子がうかがえました。
 大人に言いたいこととしては、テレビ・新聞等で報じられている政治家や警察官の不祥事が信じられない。児童虐待をやめて子供を大切にしてほしい。信号待ちでタバコの吸い殻を捨てる人がいる。期待させた約束は守って欲しい。ちゃんと子供と触れ合う時間を大切にしてほしい。自分の子供に手をあげてしつけをしていいが限度を超えてはいけない、適度を考えてほしい等耳の痛い厳しい意見も出されました。
 また、地域への要望としては、高校生は子供会と違い、小中高生が一堂で関わりがもてる児童館みたいな活動拠点があると地域の絆が深まり心の教育ができると思う。身体障害者にバリアフリーの実現の一つとして車椅子でも通れる道路整備をしてほしい。那覇にモノレールがあるが、読谷と関係ないのでリフトバスを整備してほしい。遊具を置いた公園はあるが、サッカーができる広場がもっとほしい。ショッピングセンターやアスレチック運動公園等がほしいとの要望がでました。
 玉城デニーさんから地域の行事、例えば清掃行事などに参加していますか?との問いかけに、地域に参加する機会がない。字のまつりや読谷まつりでエイサーに参加している等地域によって異なった意見がありました。
 青少年によるフリートークの参加者は次の通りです。 
久銘次優貴(読中二年)
當眞美希(読中二年)
 幸地 俊(古中三年)
 知念桃子(古中三年)
 松田健太(読高一年)
 比嘉和菜(読高一年)

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