読谷の文化財(一)
座喜味城跡
読谷村の歴史的・文化的シンボルの座喜味城跡を紹介します。
城跡は字座喜味小字城原に所在します。頂上の標高は百三十メートル近くあり、見晴らしの良い日には北方に伊平屋島、伊是名島、西方に渡名喜島や粟国島を望むことができます。
座喜味城跡の立地する丘は名護層とよばれるいわゆる国頭マージです。中城城跡や勝連城跡などのように通常沖縄の城跡は険しい琉球石灰岩岩盤上に立地しますが、座喜味城跡のような地質条件のものは珍しいです。
地質は座喜味城跡の造りを左右しており、石垣の基礎はマージを掘りこむ方法で、石垣の幅は広く、上空からみた石垣は曲線が数多く取り入れられています。ちなみに石垣部分が城郭面積の約半分を占めており、見た目に幅広く重厚な感じがします。
ご承知のとおり平成十二年十二月二日に琉球王国のグスク及び関連遺産群のひとつとしてユネスコの世界遺産に登録されました。
(文化振興課 仲宗根求)