やちむんにロマンを語る
大湾さんが土笛でミニコンサート
先のまなびフェスタの感激がさめやらない中、やちむんサークルのメンバーが集い、三月二十二日にやちむんのランプが灯る文化センターギャラリーにおいて「やちむんロマン&土笛コンサート」が開催されました。
第七回まなびフェスタの作品展示部門では、六つのサークルの作品三六〇点が一か月にわたって展示される中、その一環としてやちむん講座の歴代の講師を務めた三氏によって陶芸談義が行われました。
山城ふれあい交流館長は「やちむんを使った照明効果がいい雰囲気を醸し出しています。三人の講師のお話と土笛のミニコンサートということで、心豊かな催しとなします。」と主催者あいさつを述べました。
講師を務めた島袋常秀、与那原正守、比嘉稔の三氏は、村内に窯を擁し、作陶活動をする中、ヤチムン講座を通じて普及活動にも力を注いでいます。
神谷嘉栄陶芸研修所指導員が司会を務める中、それぞれの陶芸を志したいきさつや土に寄せる思い、やちむん歴史等についてやちむん談義が展開されました。
三氏から、豊富な沖縄の土の分布や性質を見極める土づくりの難しさ、こだわりやエピソードについて話され、参加者は真剣に耳を傾けていました。
土笛コンサートを開催した大湾清之氏(楚辺出身)は、国指定重要無形文化財組踊保持者に認定され、沖縄を代表する三線・笛の奏者で、温かいぬくもりを感じる土の音色が会場を包みました。また、世界の民俗楽器を次々にとり出し披露し、得意な竹笛演奏が参加者を魅了していました。
現在、ふれあい交流館、読谷村陶芸研修所を拠点に活動している六サークルではやちむんに興味のある方の入会を歓迎しているとのことです。