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2001年7月発行 広報よみたん / 16頁

ヴァイオリンと三線が共演 社会福祉チャリティー 安田百合子ヴァイオリンリサイタル

ヴァイオリンと三線が共演
社会福祉チャリティー
安田百合子ヴァイオリンリサイタル

 六月十日、読谷村文化センター鳳ホールにおいて安田百合子ヴァイオリンリサイタル(同実行委員会、安田慶文委員長)が開催されました。
 安田百合子さんは、アメリカで活躍するヴァイオリニストで、大叔父にあたる安田慶善氏とのヴァイオリンと三線共演が実現しました。
 プログラムは藤谷奈穂美さん(札幌大谷短期大学音楽科副手)がピアノ伴奏を努める中、第一部にバッハ、ドボルザーク、サラサーテのヴァイオリン曲を演奏、第二部にベートーベンのヴァイオリンソナタ等を一流のヴァイオリン演奏で観衆を魅了しました。
 特別出演に久保田久美子さんがその歌声を披露しました。
 フィナーレでは安田慶善氏との共演で「遊びしょんがねー」を披露しました。
 安田百合子さんは、札幌生まれで、三歳の時にヴァイオリンを始め、一九八八年青少年音楽コンクールで最優秀賞を受賞。京都市立芸術大学を経て、ボストンのニューイングランド音楽院を卒業し、アカデミーオナーズを獲得しました。現在はノーザンイリノイ大学博士課程に在学し、アメリカを舞台に幅広い活動を行う若手ヴァイオリニストです。
 声楽家の久保田久美子さんは、与那原町出身で武蔵野音楽大学を経て、イタリア国立ニコリーニ音楽院に学び、現在は琉球大学教育学部音楽科講師を勤め、沖縄音楽にも挑戦するなど新境地の開拓にも意欲を燃やす注目の声楽家です。
 安田慶善氏は、安田百合子さんの大叔父にあたり、長年古典音楽の継承と鍛錬につとめ、村内外演奏活動の他、ハワイ公演や福建省沖縄芸能交流会に参加するなど、活発な演奏活動を通じて伝統芸能の普及を図っています。氏は一九九九年に沖縄県指定「無形文化財沖縄音楽野村流保持者」に認定され、二〇〇〇年度沖縄県文化功労賞を受賞しております。

キャプション ヴァイオリンと三線の共演「遊びしょんがねー」

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