ハブクラゲの生態について注意! ●ハブクラゲの特徴
形態:ハブクラゲは、最大で直径13cm、高さ約 10cm、触手約150cmの立方クラゲで身体が 半透明のため水中で気付きにくい。
生態:ハブクラゲは波当たりの強い海岸を避けて、 静かな海に多発する傾向が見られる。驚かし たりするとかなり速いスピードで泳ぐ。
小魚を餌にしているため砂浜の浅瀬(水深 50cm以下)に出没する。
●ハブクラゲの発生状況
県内のほぼ全域で確認されている。
刺症被害が見られるのはほぼ、6月~9月ま での4か月間である。
沖縄本島亙び周辺離島では7月中旬以降に多 発する。
これは、クラゲが7、8月に急激に成長する ことと、夏休みに多くの海水浴客が海へ繰り 出すために遭遇すると考えられる。
●症状
ハブクラゲは、触手にある刺胞に毒を持って おり、刺された瞬間に激痛が走る。触手が付 着した後にはミミズ腫れが生じ、しばらくす ると水泡となり、皮膚組織の壊死を起こす。 重傷例できはショックを起こし、呼吸停止・ 心臓停止に陥ることがある。
●応急処置
(1)毒のある刺胞は、一部が発射されるだけ で残りは未発射のままのため、触手は酢(5 ~10%酢酸)をかけてから除去する(砂等で こすらない)。
酢がなければアルコール(ビール、泡盛、ウ イスキー)でも効果がある。
(2)患部を氷などで冷やし、痛みをやわらげ ながら、病院に搬送する。
(3)心肺が停止した場合は、直ちに心肺蘇生 術(人工呼吸と心臓マッサージ)を施す。