読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

2001年8月発行 広報よみたん / 16頁

特別企画展 「織のあしあと」講演会「読谷山花織ー與那嶺貞を中心にー」記録映画上映会「読谷山花織ー與那嶺貞のわざー」

特別企画展「織のあしあと」

講演会「読谷山花織ー與那嶺貞を中心にー」
記録映画上映会「読谷山花織ー與那嶺貞のわざー」

六月十六日、文化センター中ホールにおいて県立芸術大学工芸専攻教授の祝嶺恭子氏による「読谷山花織ー與那嶺貞を中心にー」と題する講演会が行われ、村内の花織に従事する関係者をはじめ工芸ファンが詰めかけました。
 主催者あいさつで比嘉隆教育長は、「織りに造詣の深い祝嶺先生を迎え、花織振興に尽力された当時の池原昌徳・山内徳信元村長をはじめ織りに感心を寄せる多くの皆さんがお集まりです。また、文化庁から崎間文化財調査官も駆けつけて頂きました。読谷が文化の発信地になることを祈念します。」と述べました。
 濱元美術館長から「祝嶺氏は工芸作家であり国画会や沖展会員でもあります。県立芸大で教鞭をとり、著書の中で技の裏の心を大切にする論述がうかがえます。」との講師紹介がなされました。
 祝嶺氏は、講演でレジュメをもとに花織伝播の歴史や製造工程にふれた後、與那嶺さんの生い立ちから花織の復興、人間国宝認定までの道のりを紹介しました。
 講演会に引き続き、昨年文化庁が制作した記録映画「読谷山花織ー與那嶺貞のわざー」が上映されました。
 映画の中では、與那嶺さん自身が糸の染めから織りまでを手がける全工程が紹介され、九十二歳にして今だ現役の與那嶺さんの姿と卓越した技術を目の当たりにし、上映後には大きな拍手が会場を包みました。

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