読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

2001年9月発行 広報よみたん / 13頁

読谷村の文化財(6)尚巴志王之墓

読谷村の文化財(6)尚巴志王之墓

 尚巴志王之墓は読谷村字伊良皆の国道五十八号線東側の旧伊良皆集落の北方、現在は米軍嘉手納弾薬庫内にあります。墓はサシジャームイと呼ばれる雑木林の丘にあり、近くには水量豊富なイーヌカー(別名サシジャーガー)があります。墓の現況は岩陰をブロックで囲み、墓蓋には尚巴志王、尚忠王、尚思達王三代王の名が刻まれています。
 尚巴志は一四二九年に三山を統一します。初代王に父、尚思紹を押し立て、七代続いた第一尚氏王統の立役者です。
 第一尚氏王統の墓は当初、首里の天山陵にありました。言い伝えによると金丸(尚円王)擁立の政変で第一尚氏王統関係一族は先祖の遺骨を携え各地に散り散りとなり逃げていきます。尚巴志、尚忠、尚思達の遺骨も平田之子、屋比久之子によってここ読谷に隠匿され、ついには現在地に葬られました。サシジャームイには平田之子、屋比久之子の墓もひっそりと残っています。
(文化振興課・仲宗根求)

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