読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

2001年11月発行 広報よみたん / 13頁

読谷村の自然(66)昆虫類【トンボ類】8~ハラボソトンボ~(トンボ科)

読谷の自然(66)昆虫類【トンボ類】8
ハラボソトンボ(トンボ科)

 体長約五〇㎜。腹部がひじょうに細いトンボです。体色はオス・メス同じで、淡緑色の地に黒斑があります。日本、中国、台湾、東南アジアから西はアフリカ、また東はオーストラリアまでの広い範囲に分布し、日本では九州以南に分布しています。沖縄ではもっとも普通にみられるトンボで、池や農道、草地、庭先などいたる所にいます。成虫は沖縄島では三月から十二月に、八重山ではほぼ一年中見られます。
 オスは、水草の生えた池に「なわばり」をもち、メスがあらわれるのを待ちます。オスは岸の草などに止まり、ときどき水面を活発に飛び回ります。交尾は草などに止まっておこなわれます。交尾をすませたメスは飛びながら水面や水面の浮遊物を腹の先で連続的にたたいて卵を産みます。別のオスの産卵中のメスを奪われないように、なわばりオスはメスの近くを飛びまわりガードします。ヤゴは水中の泥に潜って、泥の中から複眼と腹の先端部だけをのぞかせて生活しています。
沖縄県ミバエ対策事業所
小浜 継雄

利用者アンケート サイト継続のために、利用者のご意見を募集しています。