年頭のご挨拶
読谷村議会議長
儀保輝和
二〇〇二年の年頭にあたり読谷村議会を代表して新年のごあいさつを申し上げます。
昨年の二月、座喜味城跡が世界遺産に登録されたことを記念して大きなお祝いの席が持たれました。その後、多くの観光客が本村を訪れ、読谷村を代表する文化財に触れる機会となり、明るい兆しを見せておりました。
しかし、九月十一日に世界中を震撼させた民間機をハイジャックしての卑劣な同時多発テロが発生し、一瞬にして二、八〇〇人の尊い人命を失いました。この事件は同時に、米軍基地はテロの攻撃を受けるとの風評を呼び、沖縄への観光客が激減し、観光立県を掲げる沖縄経済に過重な負担を強いることになりました。
我が読谷村議会も去る九月定例会において「国連憲章、国際法の裁きによるテロ根絶を提唱する決議」が全会一致で可決され、犠牲者や家族に心からの哀悼とお見舞いの意を表し、テロ根絶の宣言をいたしました。
しかし、読谷村のこの一年を振り返りますと明るい話題も多くありました。
昨年の初め、県内外の成人式典における問題行動の報道がなされ、成人式取りやめの議論がなされるほどでありました。しかし、我が村の成人式は、一人ひとりが壇上にあがり近況報告や抱負をスピーチをするなど、すばらしい運営がなされたことは読谷村の将来を託するにふさわしい青年らで頼もしく思ったものでした。
その会場となった文化センターでは、まなびフェスタ読谷・ふれあい交流館まつりを皮切りに、村民総参加の各種イベントが開催され、加えて世界的な音楽奏者の演奏会等があり、華咲く読谷村の文化を見るようです。
スポーツ面でも、商工会が中心になって開催されています「ちゅーばーリーグ」もすっかり定着したイベントとなっています。また、村内小中学校の活躍もめざましく、優勝や準優勝の報道が新聞紙上を賑わせました。そのスポーツ村の素地は、「あなたのまちに名球会がやってくる」を誘致し、野球少年に夢を与えて大成功を納めました。
施設面では、老人クラブ待望の「老人福祉センター セーラ苑」が完成し老人福祉の拠点となり、生きがいある諸活動に頑張っております。また、読谷保育所が完成し、子育て支援センターも開所し、地域の宝である子供たちの健全育成が図られています。
昨年は特にEU議員団が読谷村を訪れて読谷・古堅両中学校がEU(フランス)「インターネット交流」を開始しました。また、時期を同じくして世界のウチナーンチュ大会があり、読谷山人を迎え歓迎会を催し、読谷まつりでも舞台にあがりフラダンスを披露しカチャーシーで盛り上がりを見せていました。
農業面では、先の五月に「紅イモ蒸熱処理施設」が完成し生イモが本土へ出荷され、農業振興に新たな息吹を感じております。村議会におきましても佐久川清助氏の生誕一五〇年の関連諸事業に併せて「イモの日宣言」を六月議会で決議しております。
また、広報面で地域に開かれた議会をめざし、議会広報特別委員会によって編集発刊されております「議会だより」も第七号を数え、村民から好評を博しております。
村民の皆様のこれまでに変わらぬご指導、ご鞭撻をお願い申し上げると共に村民の皆様のご健康とご繁栄を祈念し年頭のあいさつと致します。
謹賀新年
読谷村議会
議 長 儀保 輝和
副議長 當山 眞市
議 員 知花 昌一
山城 正輝
松田 政弘
知花 勝
伊波 正哲
照屋 清秀
池原 傳雄
前田 善輝
比嘉 郁也
城間 勇
仲村 律子
仲宗根盛敏
上地 秀雄
佐久間盛夫
塩川 信子
新垣 昇
喜友名 昇
山内 政徳
嘉手苅林春
比嘉 秀哲
事務局長 天久 勲