明けましておめでとうございます
読谷村教育長
比嘉 隆
昨年は新たな千年紀(ミレニアム)として、この言葉はマス・メディアでも頻繁に使い始められポピュラーな言葉になりました。
二十世紀は戦争に革命の世紀とも言われ、二十一世紀は「人間の感動の世紀」にと願っていましたが、実情は大阪府池田市の校内児童殺傷事件、米国の同時多発テロ事件等に見られるように多事多難な年でありました。私たちを取り巻く社会環境も極めて深刻な状況にあります。
そのような中であるだけに、私達は事の節目に新たな希いをかけねばなりません。
何となく
今年は良き事あるごとし
元旦の朝晴れて風なし
ー啄木ー
過ぎ去った一年に何か満ち足りなさを感じながらも、あらたな年に何かありそうな、あってほしいという思いは誰しもが抱く共通の心情であろうと思います。
特に過ぎし世相が暗かっただけに、一層その感を強く持たざるを得ません。
さて、教育委員会の一年の歩みを特徴的なものだけを列挙し紹介することにします。
文部科学省では新世紀が始まる二〇〇一年を「教育元年」と位置づけ、「二十一世紀教育新生プラン」に基づき教育改革をスピーディーに推進しております。なかでも、学校、家庭、地域の新生「学校が良くなる、教育が変わる」のキャッチフレーズは緊急を要する教育改革として教育委員会、学校教育に求められている今日的課題であります。
教育委員会としましても、国、県の施策を受けて「読谷村教育委員会主要施策」を策定し、その実施に努めておりますが、その成果は平成十四年度に正念場を迎えることになります。
○読谷給食調理場の新増築
面積七九三㎡、鉄筋コンクリート造二階建の着工、平成十四年四月竣工。
○学力向上対策実践報告会の推進
各小学校、中学校とも実践主題を決めて、確実に基礎・基本が定着するように授業改善に意欲的に取り組む。小学校の達成度テストの目標値も昨年水準を上回る。
○国際理解教育の推進
読谷、古堅両中学校がフランスの二校とネット姉妹校を締結しEUインターネット交流事業を立ち上げる。
○第十八回健康づくり村民のつどいを開催。
村民の体力づくり運動が認めれ、体力づくり優秀組織として読谷村が「文部科学大臣賞」を受賞する。
○文化センター鳳ホールで多彩なイベントを開催。蝦夷太鼓公演、創作劇「大北」公演、創作組踊「阿麻和利」公演、「ルチェッタ・ビッツィ・ソプラノリサイタル」、「ウィーン・イエス・トリオ・コンサート」等々。
○青少年の健全育成事業の推進
心の教室相談、青少年センターの相談事業の充実により各機関との連携強化を図る。
○読谷村図書館一周年を記念し文化講演会の開催(著名な作家・阿川佐和子氏)。
○読谷村立美術館における県内美術家展望展、児童生徒の力作展等の開催。
○座喜味城跡世界遺産リスト登録証の授与。沖縄県文化財愛護モデル地区指定。
平成十四年度の教育委員会・学校の課題をいくつか申し上げ村民各位のご協力、ご支援をお願い申し上げます。
国の教育改革の一環として「学校五日制」がスタートします。それに伴って地域で子供の体験学習を生かした「総合的学習」を、どのように取り組むか。また、地域に開かれた特色ある学校教育を推進するために「学校評議員制」をどのように活用するか等、地域の人材を広く活用することが求められております。
今後なお一層、学校、地域、家庭、行政等の連携強化が必要となってきますので、村民各位のさらなるご支援、ご協力をお願い申し上げまして、新年のご挨拶といたします。
謹賀新年
教育委員会
教育委員長 喜友名正輝
教育委員 屋良 朝一
池原美恵子
知花 江美
教育長 比嘉 隆
教育次長 上地 正一
教育総務課長 照屋 清健
学校教育課長 知花 伸雄
生涯学習課長 山内 源徳
文化振興課長 名嘉真宜勝
文化センター課長 長浜 眞勇
美術館長 濱元 朝雄
ふれあい交流館長 照屋 林?