沖縄振興計画に係る村民との意見交換会を開催
沖縄振興計画に係る県の考え方を県民に広く説明し、意見交換を行うことにより、同振興計画を県民と行政が一体となって進めて行くことを目的に、読谷・嘉手納両町村の住民を集めて意見交換会が二月十二日に読谷村文化センターで開催されました。
沖縄県から企画開発部の宜名真盛男次長が説明に立ち、「二十一世紀・沖縄新たな振興に向けて」とした沖縄振興特別措置法案の概況及び沖縄県振興計画のイメージについての説明がなされました。
「平和で安らぎと活力のある沖縄県」を目標に掲げ、振興の基本方向として、一、民間主導の自立型経済の構築 二、アジア・太平洋地域の発展に寄与する地域の形成 三、安らぎと潤いのある生活空間の創造 四、持続的発展のための人づくりと基盤づくり 五、地域の均衡ある発展と基地問題への対応の五つの柱が示されました。
中部圏域の振興方向としては、米軍基地の返還跡地の再開発を契機とした都市機能の再編・整備とする中、西海岸地域を都市観光・リゾート、西海岸道路の整備による交通アクセスの向上を挙げました。
その中で特に読谷村に関連するものとしては、ア、観光・リゾート産業の振興の枠組の中で、○世界遺産登録された座喜味城跡等の遺産については、文化交流型観光の取組の一環として、歴史的景観の保全、これと調和した周辺整備及び観光のルート化等を促進し、歴史回廊の形成を図るとしています。
また、エ、農水産業の振興では、○農業的利用が想定される読谷補助飛行場、楚辺通信所及び瀬名波通信施設の返還跡地については、公共施設整備や集落整備を含めた総合的な整備を促進し、個性豊かな田園空間の形成を図るとしています。
説明後の意見交換では、参加者から読谷補助飛行場跡地利用と戦後処理問題や返還軍用地の給付金の支給延長について、さらに観光と基地との共存の問題や農業施設からのビニール等廃棄物処理の問題、比謝川河口の河川整備についての質問が相次ぎ県側も意見を持ち帰り関係部局と調整して行く旨説明がなされました。