読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

2002年3月発行 広報よみたん / 13頁

読谷の自然(70)昆虫類【トンボ類】12 ~ベッコウチョウトンボ~(トンボ科)

読谷の自然(70)昆虫類【トンボ類】12
~ベッコウチョウトンボ~(トンボ科)

 別名オキナワチョウトンボ。体長四〇㎜くらい。体は緑色で、金属光沢があります。チョウのようにヒラヒラと飛ぶこと、ハネに黄色と褐色の鼈甲のような模様があることから、その名前がついています。
 琉球列島の沖縄島から南の島に生息しています(台湾やミャンマーなどに別亜種がいます)。植物が茂った池にすんでおり、成虫は四月から十一月にかけて見られます。読谷村では佐敷川や垂川で見ることができます。
 未熟な成虫は数十匹から、ときに百匹以上の集団をつくり、木の梢の近くを群れて飛びます。成熟したオスは、池にもどり「なわばり」をつくります。メスは交尾と産卵のため、池にあらわれます。交尾は空中で瞬間的に行われ、交尾後メスは産卵をはじめます。メスは場所を少しずつ移動しながら、水面を腹の先でたたいて卵を産みます。ヤゴは水中の植物の根ぎわや泥の中に浅くもぐって生活しています。
文・沖縄県ミバエ対策事業所

利用者アンケート サイト継続のために、利用者のご意見を募集しています。