読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

2002年4月発行 広報よみたん / 2頁

施政方針  はじめに

施政方針

 はじめに

 村民のみなさん、こんにちは。
 私は、村長就任以来、多くのみなさんから激励をいただき力強く支えられてまいりました。これまでのご理解とご協力に心から感謝を申しあげます。このたび二期目を務めることになり、これからの四年間も村民との対話を大切にする行政運営を行い、村民とともに歩むむらづくりに誠心誠意取り組んでまいります。
 それでは、平成十四年度(二〇〇二年度)当初予算をはじめ、諸議案を議会に提出し、ご審議をいただく前に、村政運営の基本的な姿勢と施策の概要を説明いたします。
 二十一世紀は前世紀の反省に立ち、平和な世紀の幕開けを期待しておりましたが、残念なことに昨年九月に発生した米国でのテロ事件は世界を震撼させました。その影響は、米国内はもとより全世界に波及し、米軍基地が集中する沖縄県でも観光客が減少するなど県民生活への影響がありました。
 県内では雇用情勢が悪化し、景気は低迷するなど厳しい社会情勢の中、今年は復帰三十年の節目を迎えます。沖縄の過去の歴史を踏まえ、一切の戦争政策に反対し、村民主体の自治の確立と人間尊重の村政を推進します。読谷村における軍用地の跡利用についても、有効利用の方向付けをし、展望が開けるよう具体化に努めてまいります。
 さて、昨年は第三回世界のウチナーンチュ大会が開催され、読谷村でもそれを受けて、世界の読谷山人歓迎レセプションを行いました。ハワイをはじめ世界各国に移民をしたみなさんの二世、三世が読谷村に集い交流を深め再会を誓いました。それから、平成十二年に開催された九州・沖縄サミットが縁で、中学生による欧州インターネット交流事業がはじまりました。国際化が進展する中、広い視野と柔軟な姿勢を持った国際性豊かな子どもたちを育てていきたいと考えます。
 自分の住んでいる地域に愛着を感じ、誇りをもつことは、むらづくりの基本であります。伝統芸能をはじめ読谷山花織、ヤチムンなどの振興に力を入れ、文化村としての環境整備も着々と進んでおります。「読谷まつり」における地域芸能の継承や、新しい文化活動の創造、発展など村民主体の活動をとおして各分野で村民のみなさんの努力が実を結んでおります。
 現在、国を挙げて大きな課題となっている市町村の合併問題については、押し付けられての合併ではなく、読谷の地域特性を生かすことに重点をおいて調査・研究しながら、国の財政政策も視野に入れ、村民のみなさんと時間をかけて考えていきたいと思います。
政府における構造改革や地方交付税の削減など、これからの行政運営は大変厳しい状況を迎えますが、村民のみなさんとともに、難局に立ち向かい新たな時代を切り拓いていきたいと考えています。
以上、今日までのむらづくりの成果をもとに、「雇用主
は村民である」と認識し、全職員が力を合わせ活力と魅力あふれるむらづくりに取り組んでまいります。
今後とも議員のみなさん並びに村民のみなさんのご支援とご協力を心からお願い申しあげます。

利用者アンケート サイト継続のために、利用者のご意見を募集しています。