読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

2002年5月発行 広報よみたん / 13頁

読谷村の文化財(14) 讀谷山村道路元標

読谷村の文化財(14)
 讀谷山村道路元標

 喜名番所跡(讀谷山村役場跡)の土手には「讀谷山村道路元標」の文字が刻まれた石柱が残っています。
 道路元標とは距離を測る際に起点とする基準点で、ある地点までの距離を測る際にここ村役場を起点として距離を算出したのでしょう。
 この道路元標をいつ建てたかの直接の資料はありませんが、讀谷山村と刻まれていることからこの村名を名乗った明治四十一年から昭和二十一年までの間に建立されたものと推測できます。この種の道路元標は全国的には大正八年に各市町村に設置されたとあり、あるいは設置は大正八年かもしれません。讀谷山村の場合、やはり、行政の中心地である役場敷地に設けられたのでしょう。
 戦後、私たちの村名は「山」をとって「読谷村」となりました。この道路元標は「讀谷山村」という過去の歴史地名を今に伝える貴重な証人でもあります。
文・文化振興課 仲宗根求

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