宇座海岸環境整備事業の起工式を挙行
五月八日、沖縄県(土木建設部河川課)の進める宇座海岸保全整備事業の起工式が残波ビーチ南側海岸で挙行されました。
この事業は、自然環境と調和を保ちながら海浜地のレクリェーション機能、生活環境を創造するため、海岸保全施設を整備しようとするもので、平成十六年度の完成を目指しています。
その事業概要は、平成十四年度で約五〇〇mにわたる護岸整備、約六千坪に砂を入れる養浜、残波ビーチ南側の突堤拡張工事の実施、平成十五年度で護岸背後地の修景施設(緑化・遊歩道・東屋等)の整備と船揚場の移設工事の実施となっています。
起工式では、発注者を代表して沖縄県土木建築部の上原和範土木第二課長が整備事業の概要を説明し、「この地域にはマチ橋や石切場の跡があり、その歴史や自然豊かなイノーを総合的に整備していきます。整備完了後は地元はもとより、県民や観光客にも広く利用してもらいたい。」と述べました。
安田村長は、「待ちにまった起工式であり、県及び漁業協同組合の特段の配慮に感謝申し上げます。将来的には村の財産として立派に管理していきたい。また、背後地の土地利用についても関係者の努力を仰ぎたい。」と感謝を述べました。
与久田繁光宇座区長は、「この宇座海岸は戦前は白い砂浜と豊かなイノーが広がっていたと聞いていますが、戦後の基地建設や住宅建築で採砂され今の状況になっています。その白い砂浜の復元が実現される運びとなり区民共々大変喜んでいます。来る十二日には学事奨励会があり、古老から宇座の沿革や石切場やマチ橋、昔のイノーの話を子供たちに話してもらう計画もしています。」と海岸整備への期待を寄せました。
乾杯の音頭をとった仲宗根盛敏氏は、父と通った子供の頃の漁業の思い出や議会での要請の取り組み等を述べました。