五・一五平和行進団
今なお続く米軍の事件事故
日本復帰から三〇年を経過して今なお基地被害に苦しむ沖縄。基地のない沖縄を求めて「五・一五平和行進」(主催、沖縄平和運動センター)の一行約八〇〇人は、平和行進二日目の五月一七日、読谷村役場を北谷町に向け出発しました。
歓迎のあいさつに立った安田村長は、「復帰して三十年、二五回目の平和行進です。本土側から今回一、五〇〇人余が沖縄入りしており、意を強くしております。有事立法法制化の動きの中、県民意識と本土との間でまだ認識に差があります。県民だけが拳を挙げてもだめで皆さんの参加には大きな意義があります。」と激励しました。引き続き、伊波栄徳県議は「参加者のお一人お一人が国民の代表として基地沖縄を体験して欲しいし、県民が感じている基地の恐怖、重圧を検証して本土の各地で語ってもらいたい。」と述べました。塩川信子村議は、「今日は基地からの爆音が途絶えています。こういう静かな状況で心中穏やかでなく、疑心暗鬼に陥っています。」と訴えました。
一行は、すっかり日焼けした顔で役場前を出発し、楚辺通信所、トリイ通信所前でシュプレヒコールを挙げて嘉手納基地沿道を南下し北谷町で行われる県民集会に臨みました。