青少年健全育成講演会
「健やかな育ちのために」
　元県教育長　津留健二

　総会に引き続き、元沖縄県教育長の津留健二氏による講演会が開催され、参加者は豊富な経験に基づく講話に耳を傾けました。
　津留氏は、「生きる力」と「開かれた教育」の二つをキーワードに講演を展開しました。平成七年、国の教育審議会で提言された「生きる力」を地域課題として沖縄版あるいは読谷版の具体的な「生きる力」を培うことが大切とした上で、まず、「日常生活を点検できる力」とし最近は人間関係が希薄になる中人格の落ちこぼれを出さないことが大切。問題解決能力として主体的に「自ら学ぶ意欲と学ぶ力」をつけることを説きました。そして将来に希望が持てないとのアンケート結果を示し「自ら将来につながる力」を養うことが大切と強調しました。
　また、読谷村の教育文化活動は全国的にモデルケースとしてすばらしい取り組みがなされていると紹介し、教育元年と位置づけられる週五日制の中、自然・文化・人との出会いが大切で、学校だけでは教育は成り立たず家庭・学校・地域が互いの信頼関係の上で連携する「開かれた教育」が大切と述べ、大人が変われば子供も変わるとして「子どもも大人も健やかな成長を」と結びました。