読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

2002年7月発行 広報よみたん / 6頁

読谷山焼北窯が十周年祝う

読谷山焼北窯が十周年祝う

 六月一日、読谷山焼北窯の一〇周年記念会が北窯広場で盛大に行われました。
 読谷山北窯は、国内有数の十三連房の大窯で一九九〇年十一月、工房を着工し九二年五月二十七日に初窯焚き、そして六月三日に初窯出し、年間六回の窯焚きを行い去る五月一日に通算六〇回の窯焚きが行なわれました。
 主催者あいさつで親方の一人を代表として松田米司氏は、「これまで私たち四人を支えてくださった方々に心から感謝申し上げます。一〇歳と言えば小学校四年生になります。その歳は色々社会に興味を持つ年頃だと思います。私たち四人はこれからもどんどん前に進んでいきたいと思います。」と感無量の面もちで感謝と決意を述べました。
 安田村長は祝辞で「北窯が生まれて早一〇年、感慨深いものがあります。親方四人はこれまで色々な方々に精神・物質面で大きく支えられてきたものと思います。ここには昔ながらの共同窯の姿が息づいております。行政としても壺屋の歴史を踏まえて、伝統的な焼き物が何百年も守れる、それに見合う環境整備をしていきたいと考えています。この地が沖縄の伝統的窯場として発展するようお力添えをお願いします。」と述べました。
 濱元朝雄村立美術館長は、「北窯の皆さんには、特に美術館の児童生徒を対象とした工芸教室にご協力いただき感謝しております。また、ヤチムン展には村内四三窯元から出品してもらっていますが、参観者から沖縄の伝統を守り、さらにそれを超える新たな息吹を感じるとのお褒めも頂いています。」と感謝し激励しました。
 記念会には村内関係者はもとより村外・県外からも多くの方々が詰めかけ北窯一〇周年を祝っていました。

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