古堅区 慰霊之碑を建立
しめやかに慰霊祭を挙行
慰霊の日の六月二十三日、古堅区で第一回慰霊祭が開催されました。
慰霊之碑は、古堅区のよりどころであるウガンに隣接して建立され、古堅区の池原芳英氏の設計、碑文の揮毫(きごう)は新垣初美氏によるもの。
碑面には、沖縄戦で戦没した〇歳から八五歳までの一二八柱の氏名・屋号・年齢・所属を明記しており、一〇歳以下の子供たち二三人、軍人・軍属四八人・一般八〇人の御霊が祀られました。
古堅区で初めて執り行われた慰霊祭には、区民をはじめ遺族六〇人が参列する中しめやかに営まれました。
伊波寛裕氏は、「碑のご芳名を見ていると、在りし日のお一人お一人の面影が浮かんできます。ご家族にとってかけがえのない方、また幼い子供たち、さぞや無念であったことでしょう。私たちはあの悲惨な戦争を忘れることはできません。ここウガンの地にフクギに抱かれ一二八柱の御霊が安らかであらんことを」と追悼の辞を述べました。
慰霊祭では、池原元吉区長を先頭に白髪をたたえた遺族らが次々に祭壇に並び線香を手向けて、深い祈りの中に御霊をなぐさめていました。