保育の窓 二
感動の第一歩
「おかあさん、きょう、Yちゃん手放しで立つことができました。」「A子ちゃん、一歩、歩きました。」。つい先日まで、テーブルを支えに端から端を行ったり来たりしていたYちゃん。両手を離し、ついに二本足で立つことができました。
その瞬間を見つけた保育士は、「すごい立っちができた!」といって感動の拍手。
Yちゃんも小さな両手をあわせてパチパチパチ…。顔には満面の笑みを浮かべて。
昨日まで恐る恐る立っては尻モチばかりをついていたA子ちゃん。やっとアンヨができました。感動の第一歩です。
歩数も増え、好きな場所へ、好きな時に移動できる喜びが、やがて次の成長へとつながっていくのですね。
何より嬉しいのは、園で新しい成長の発見をした時の様子を保護者に伝える時です。
「本当に歩いたんですか?すごい!」と感激で目がうるむ場面も。
感動を共有できる立場を幸福に思う瞬間です。
手がかわいい
足がかわいい
赤ちゃんてみんなかわいい
年長児のつぶやきです。 集団生活の中で育まれていくもの、それは”思いやり”。自分よりも小さい子をいたわる”やさしい心”。そして”大切にされている”という喜びと安心感。
私たち大人も子供たちから多くのことを学ばされていることに気づかされます。
文・喜名保育園 石嶺元子