第二十八回読谷まつり
ゆんたんざの心に宿る
三線歌謡の始祖「赤犬子」と大交易時代の先駆者「泰期」
壮大なドラマが感動を誘う
夢・希望ロマンあふれ、読谷山花織のように人と人とが織りなす伝統と創造の「まつり」それが「読谷まつり」です。
「第二十八回読谷まつり」(同実行委員会)が十一月二日、三日の両日にわたり、出演者総勢五、五〇〇人余を数えて盛大に開催されました。
読谷まつりは、「さわやかな新北風に帆をあげて進貢船が帰ってくる!」「三線のいやさかと五穀豊穣、世果報を願って、赤犬子の神が天下り下さる!」と読谷村の偉大な先人、泰期と赤犬子の二大モチーフを掲げて開催される読谷村最大のまつり。このまつりも回を重ね県内外に広く知られており、村内外から延べ十五万人が訪れ、連日大賑わいとなりました。
初日は、オープニングに先立ち、楚辺闘牛場で第五回まつり闘牛大会が開催され多くの闘牛ファンで賑わいました。
まつり主会場となった運動広場では、各小中学生の児童生徒による集団演技の他、大ステージでは「しまうた」、読谷高等学校ダンス部の「創作ダンス」など多彩に演じられました。今回は、紅イモの振興を図り、「イモの日宣言」のムラ読谷村をアピールすべく、「紅イモ広場」が設けられました。ステージでは、紅イモ音頭が披露され、紅イモ娘たちが多彩に読谷紅イモを紹介しました。
夕暮れになると赤犬子大主前を迎え、総勢三〇〇人余による古典音楽演奏会があり、楚辺区イリベーシの先導のもとに始祖「赤犬子」の魂が蘇りました。
三日には、広場ではちびっこ相撲大会や読老連メンズゲートボール大会、読子連・老人会の集団演技、渡慶次小学校のマーチングの演技。ステージでは「受け継ごう、読谷の心」をテーマに子供たちによる波平・座喜味棒術や渡慶次獅子舞、婦人会、村内琉舞研究所の皆さんによる琉舞など多彩なプログラムが盛りだくさんでした。
夜になると、読谷高校サッカー部のたいまつ隊に導かれ、大交易時代のロマンと勇姿を再現した創作「進貢船」がまつりのフィナーレを飾り、出演者と観衆が一体となり未来への熱意とパワーが最高潮に盛り上がりを見せていました。