読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

2003年1月発行 広報よみたん / 6頁

読谷山花織 新垣氏が「現代の名工」に

読谷山花織
新垣氏が「現代の名工」に
 
 読谷山花織事業協同組合の新垣隆理事長が卓越した技能者(現代の名工)厚生労働大臣表彰に選ばれ、十一月二十五日、安田村長を訪れ、その表彰報告がなされました。
 安田村長は、「染めの分野では県内で初めてと聞いています。村内では『現代の名工』は読谷山花織の与那嶺貞さんと琉球ガラスの稲嶺盛吉さんのお二人がいらっしゃいます。新垣さんは花織復興の手探りの頃からこつこつ頑張り、工房に中身を入れてくれました。「現代の名工」としてその技術が高く評価されたことを大変嬉しく思います。」と賞賛しました。
 新垣氏は「沖縄県からは三十三人目で、今回は県内から私一人でした。糸染めは裏方の仕事ですが、更に頑張っていきたいと思います。これも偏にいち早く村伝統工芸センター(花織会館、昭和五十六年)を建設し、続けて楚辺・座喜味・波平工房建設と条件整備をしていただいた村当局のお陰と感謝しております。」と述べました。
 新垣氏は、昭和四十八年読谷山花織愛好会書記をかねて染色業に従事、現在読谷山花織事業協同組合理事長。平成元年、県優秀技能者表彰。平成二年、安谷屋正量賞表彰。平成四年、通商産業大臣表彰。平成七年、沖縄総合事務局長表彰。平成十二年、日本工芸会正会員認定。日本伝統工芸展、西部工芸展、沖展で入選多数。今回の受賞は、染色技術の向上、消費者ニーズを把握した製品開発と普及、産地基盤の確立や後継者育成などが評価されました。

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